和歌山の自然を保全し、体験学習を通し、地域社会の持続的発展に貢献します。

トピックス
2018年低水温ショック

サンゴの耐低水温は一般的に15℃です。2018年1月上旬~3月上旬の田辺白浜沿岸域の海水温は15℃を下回り、2か月間低水温が続きました。この低水温の長期化により、当該海域のサンゴ群集は壊滅的被害を受けました。これを「2018年低水温ショック」(当会の造語)と表現しています。
2018年低水温ショックは、32年ぶりの大寒波と2017年8月から始まった黒潮大蛇行の影響が重なり、・・・(続きを読む)
例年以上に海水温が低下し長期化したことから、サンゴ群集の大規模な白化現象が発生し、当該海域のサンゴ群集は深刻な被害を受けました。今後、田辺湾周辺海域におけるサンゴ群集の保全・再生に向け、モニタリング調査、及び必要に応じた対策の検討が不可欠です。 本調査はサンゴ群集の再生過程を把握するためのモニタリング調査を実施するとともに、サンゴ群集のかく乱要因となり得るオニヒトデやレイシ貝等のサンゴ捕食動物の調査を実施し、多様な生態系を保全する活動です。
オオカワリギンチャク再び激減

➢オオカワリギンチャクは2014年に和歌山県の天然記念物に指定された深海域の希少生物。また、2015年9月には吉野熊野国立公園ショウガセ海域公園地区の保全種に指定された。
➢2007年頃よりショウガセ礁海域のオオカワリギンチャクは徐々に減少し始め、2013年からは急激な減少となり、2017年5月、石舞台(オオカワリギンチャクが密集する地点の名称)周辺の生息数は2個体になった。
➢その後、2019年には未成体(幼体)が増加し始め、2021年まで増加傾向にあったが、2023年には再び著しい減少を確認した。この状態が続けば、本海域の絶滅を危惧する。
レイシ貝類急増でサンゴ白化死

レイシ貝類は肉食性で小指ほどの大きさの巻貝。2021年と2022年は要警戒となる100個以下(レイシ貝類1人・1回あたりの除去数)で推移していたが2023年に急増した。特に天神崎丸山の優占種であるエダミドリイシサンゴ群集の食害が増加している。このまま何もせず放置するとレイシ貝類は数年後に大発生となることが予測され、サンゴ群集は壊滅的被害になると危惧する。
自然体験学習支援センター和歌山Youtube PV
和歌山のサンゴ保全と利活用PV
自然体験学習支援センター和歌山Youtubeオフィシャルチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCPeeR501Ejcj4v5hIs4hS8g
活動ニュース写真

















































