【リーフチェック概要(サンゴ群集の生物多様性調査)】

 リーフチェックは主にサンゴ礁に対する人為的な影響を観察して、サンゴ礁保護に結びつけていく為のモニタリング調査です。

・サンゴ礁を身近な視点で捉え、サンゴ礁の価値について考え、その保護に寄与していく

・環境保護の必要性や活動を社会的にアピールしていく

この2点が活動の主な目的です。

そのために、多くのレジャーダイバーにとって、・・・(続きを読む)

 

 わかりやすく、楽しみながら実施できることが、リーフチェックの最も大切なコンセプトです。

 リーフチェックは無条件にサンゴ礁を保護しよう、という活動ではありません。サンゴ礁を継続的に利用していく道を見つけ、続けていくためにリーフチェックがあります。

・サンゴ礁の健康状態を診るために、

・調査地にすむ生物(魚類・無脊椎動物)の個体数を調べ、 

・サンゴの表面がどうなっているか(底質調査)、 

・人為的な破壊やゴミ、サンゴの病気白化などを調査します。

・和歌山県の田辺白浜海域でのリーフチェックは、世界共通の標準調査対象種に加え、海域の特徴的代表種も追加し調査しています。

・海底に100m範囲のメジャーを引っ張りその周りの調査対象種や底質の状況を調べます。

・これらのデータは全世界から集められ、アメリカ本部で集約、統計データとして、様々なサンゴ礁保護に役立てられます。

 世界的に統一した方法でサンゴ礁とそこにすむ生物を調査するのがリーフチェック!科学的に客観的に自然を捉えていくモニタリングは、将来を見通した積極的な自然保全に有効な手段です。ダイバーにしかできないボランティアです。難しく考えず、まずは参加してみよう!

 

 写真で観る調査風景

 


リーフチェック・サンゴ群集の生物多様性調査員募集

・リーフチェックは主にサンゴ礁にたいする人為的な影響を観察してサンゴ礁保護に結び付けていく為のモニタリング調査です。 
・サンゴ礁の生態系の状態を見るために、調査地にすむ生物(魚類・無脊椎動物)の個体数、サンゴの表面がどうなっているか(底質調査)、人為的な破壊やゴミ、サンゴの病気白化などを調査します。 魚類と無脊椎生物は世界共通の標準調査対象種が決められています。
・海底に100m範囲のメジャーを引っ張りその周りの調査対象種の数を調べます。

・調査は一般のレジャーダイバーでも容易にできるようプログラムされています。難しく考えず気軽に参加頂けますと幸いです。

 


令和5年度の調査日程

令和5年度の公示調査

(1)生物多様性調査

・9/23~24白浜海域

令和3年度の公示調査は修了しました。ご協力ありがとうございました。

令和3年度の公示調査は、 ・・・(続きを読む)

 

(1) 被害状況調査(サンゴ再生) 
・6/20白浜 ・6/18田辺 ・6/19田辺

(2) 深海域(個別種)調査
・6/18田辺 ・6/19田辺

(3) 重点海域調査
①10/2田辺(沖島西) 
②10/2田辺(沖島北)
③10/3白浜(四双島) 
④10/3白浜(円月島)

 

※調査には参加条件(例えば潜水士免許・調査経験など)あります。詳しくは「お問い合わせフォーム」よりお問合せ下さい。

基本スケジュール(海象等により出船時間等が変更になる場合があります)

基本スケジュールA

8:30集合 現地ダイビングサービス(田辺市内・白浜町内)

8:30 調査担当確認、器材等準備、ボート乗船
10:00 出船 調査ダイブ1
11:30 帰港
  昼食等(自分でご用意下さい)
13:00 出船 調査ダイブ2
14:30 帰港、調査データシート回収、器材洗浄、シャワー等
15:00 調査ヒヤリング、データ発表等
16:30 修了・解散

※詳しくは基本スケジュールBも参照下さい。


基本スケジュールB

基本スケジュールBは、 ・・・(続きを読む)

 

8:00集合 現地ダイビングサービス(田辺市内・白浜町内)

8:15~調査担当確認
9:00~準備、ボート乗船
9:30 出港
9:45 ポイント到着
9:50 ライン設置
10:05 魚類調査班エントリー(ライン設置15分後)
10:20 無脊椎調査班エントリー(魚類EN15分後)
10:35 底質調査班エントリー(無脊椎EN15分後)
11:15 調査終了、ライン回収、データシート点検、GPS測定
11:30 港着
  昼食
13:00 出港
13:15 ポイント到着
13:20 ライン設置
13:45 魚類調査班エントリー(ライン設置15分後)
14:00 無脊椎調査班エントリー(魚類EN15分後)
14:15 底質調査班エントリー(無脊椎EN15分後)
15:00 調査終了、ライン回収、データシート点検、GPS測定
15:30 港着~機材片付け
16:00 データ集計
16:30~データ発表、TS(チーム科学者)からのコメント、TL(チームリーダ)からの総評など
17:00 修了

 

 

準備するもの

・遊びのダイビングと同様の準備をして下さい。水着、着替え、器材等です。

・ダイビング器材のレンタル(有料)もございます。お申込み時にご要望下さい。

・調査で使用する器材は、弊社で準備致します。

参加資格と費用

★令和5年度は、リーフチェック等の調査経験者のみとし、未経験者は参加できません。ご了承下さい。

1.調査未経験者は、

 ・・・(続きを読む)

(1)レクチャー受講(調査未経験者のみ)
・レクチャーは30分程度実施します。 
・魚類や海洋生物の図鑑等持っている方は持参下さい。 

(2)プレ調査ダイブ(予行演習)への参加 (調査未経験者は必ず参加下さい)
・プレ調査ダイブは、サンゴ群集に実際に潜り、調査の予行演習と実習を実施致します。
・同日に(1)項のレクチャーも実施致します。 

☆プレ調査ダイブ参加費用: 15,000円(税込)
・13:00現地集合(白浜) →レクチャー(予行演習) 
→13:30プレ調査ダイブ(予行実習) →16:30修了解散 
※日程は3名様参加より調整致します。 
 

 

2.ダイビング経験(下記事項に全てに該当する方)
・潜水士資格保有者 ・アドバンスCカード以上の保持者 ・30ボートダイブ以上の経験 ・健康な方 ・オウンリスクで参加できる方 ※自分で潜れない方は参加できません。

3.調査一般参加費用:15,000円(税込み:1日間で2ボート調査ダイブ)
・費用に含むもの(乗船料2回、タンク2本、調査道具1式)
・費用に含まれないもの(上記以の個人的な経費で飲食代、交通費、宿泊費、器材等)

※参加申し込みは「お問い合わせフォーム」から送信下さい。

 


 

調査Report

2021年度 調査の結果を写真・グラフ・表でみる (工事中です)  

 

2020年度 調査の結果を写真・グラフ・表でみる  

調査海域: 吉野熊野国立公園田辺白浜海域公園地区(田辺市および白浜町沿岸域)
調査方法: 生物多様性調査・被害状況調査・深海域個別2種(オオカワリギンチャク・タコアシサンゴ)調査  

2019年度 調査の結果を写真・グラフ・表でみる

調査海域: 吉野熊野国立公園田辺白浜海域公園地区(田辺市および白浜町沿岸域)
調査方法: 生物多様性調査・被害状況調査・深海域個別2種(オオカワリギンチャク・タコアシサンゴ)調査


実施済み調査

●2021年度重点海域(沖島西・沖島北・四双島・円月島)生物多様性調査・被害状況調査・深海域調査
●2020年度重点海域(沖島西・沖島北・四双島・円月島)生物多様性調査・被害状況調査・深海域調査
●2019年度重点海域(沖島西・沖島北・四双島・権現崎)生物多様性調査・被害状況調査・深海域調査
●2018年度権現崎リーフチェック
●2018年度沖島リーフチェック
●2018年度円月島リーフチェック
●2017年度権現崎リーフチェック
●2017年度沖島リーフチェック
●2017年度円月島リーフチェック
●2017年度権現崎リーフチェック
●2016年5月29日第5回四双島リーフチェック
●2016年5月28日第13回沖島リーフチェック
●2015年6月7日第12回沖島リーフチェック
●2014年6月8日第11回沖島リーフチェック
●2014年6月7日第4回四双島リーフチェック
●2011年11月27日第2回四双島リーフチェック
●2011年11月26日第9回沖島リーフチェック
●2012年11月4日第3回四双島リーフチェック
●2012年11月3日第10回沖島リーフチェック
●2010年5月30日第8回沖島リーフチェック 
●2010年5月29日第1回四双島リーフチェック
●2009年5月31日第7回沖島リーフチェック
●2008年11月16日第6回沖島リーフチェック
●2007年5月27日第5回沖島リーフチェック
●2006年5月27日、28日、7月2日第3回、4回沖島リーフチェック
●2005年5月28日、29日第2回沖島リーフチェック
●2004年5月29日、30日第1回沖島リーフチェック

報告・感想・コメント

【2015-16年リーフチェック(サンゴ生物調査報告】
 沖島

 底質調査の浅い(-5m)調査ラインは、ハードコーラル(HC)62.5%、ソフトコーラル(SC)0.6%、最近死んだサンゴ(RKC)0%、富栄養化の指標となる海藻(NIA)1.9%、海綿類(SP)0%、岩(RC)31.9%、礫(RB)0%、砂(SD)0%、シルト(SD)0%、その他(OT)3.1%となっている。 
※図B-1①沖島 底質分類(浅)の経年変化 を参照下さい。

 経年変化をみると、2004年のハードコーラル(HC)は80%から、2005年の37.5%と大きく減少した。これは2005年の低水温(真夏でも-5mで18℃)の影響、及び調査ラインの一時的なずれによるデータのバラツキの結果と考えられるが、その後、回復し6割以上を保っている。

 底質調査の深い(-10m)ラインは、ハードコーラル(HC)28.7%、ソフトコーラル(SC)0.6%、最近死んだサンゴ(RKC)1.3%、富栄養化の指標となる海藻(NIA)54.4%、海綿類(SP)0%、岩(RC)11.3%、礫(RB)0.6%、砂(SD)3.1%、シルト(SD)0%、その他(OT)0%となっている。 
※図B-1②沖島 底質分類(深)の経年変化 を参照下さい。

 経年変化をみると、2016年のハードコーラル(HC)が過去最低の28.7%となったが、海藻(NIA)が54.4%とサンゴ面に覆いつくしている影響でサンゴの被覆度が小さくなっていると考えられる。 本年は他の海域(例えば、円月島、四双島、海岸に近い田尻)などにおいても海藻は多い傾向にあった。 尚、魚類、無脊椎動物についてのデータは割愛する。 

図B-1① 沖島 底質分類(浅-5m)の経年変化

図B-1② 沖島 底質分類(深-10m)の経年変化


 


四双島

 底質調査の浅い(-3m)調査ラインは、ハードコーラル(HC)17.5%、ソフトコーラル(SC)0.6%、最近死んだサンゴ(RKC)0%、富栄養化の指標となる海藻(NIA)23.1%、海綿類(SP)0%、岩(RC)55%、礫(RB)3.8%、砂(SD)0%、シルト(SD)0%、その他(OT)0%となっている。 
※図B-2① 四双島 底質分類(浅)の経年変化 を参照下さい。

 経年変化をみると、2010年のハードコーラル(HC)は41.9%から、2016年の17.5%と半減した。これはオニヒトデによる食害が原因である。

 底質調査の深い(-7m)ラインは、ハードコーラル(HC)0.6%、ソフトコーラル(SC)0.6%、最近死んだサンゴ(RKC)0%、富栄養化の指標となる海藻(NIA)47.5%、海綿類(SP)0.6%、岩(RC)38.8%、礫(RB)6.9%、砂(SD)5%、シルト(SD)0%、その他(OT)0%となっている。 
※図B-2②四双島 底質分類(深)の経年変化 を参照下さい。

 経年変化をみると、2010年のハードコーラル(HC)は12.5%であったが、2014年には1.3%に減少し、2016年は0.6%と減少した。これはオニヒトデによる食害が原因である。

2011年のハードコーラル38.1%は、調査ラインが浅い側(サンゴご多い方向)にズレたための結果で、サンゴが回復した訳ではない。 尚、魚類、無脊椎動物についてのデータは割愛する。

図B-2① 四双島 底質分類(浅-3m)の経年変化


 

図B-2② 四双島 底質分類(深-7m)の経年変化

 


2014年までの纏め

 

オニヒトデの食害により
 四双島」に生息するサンゴは激減しました。
 対応策を講じないまま放置した場合、
 数年後には壊滅状態になると推測します。

 


沖ノ島に生息するサンゴは、2014年6月時点では、
オニヒトデ等による目だった食害は確認できません。

 

TSコメント【調査ラインS】 HCの割合は、一昨年の 30%から大きく減り、13%であった。 一方、NIAが、一昨年の1.3%から大きく増えて、31%であった。 HCの減少は、主にオニヒトデによる食害とみられ、 調査ライン後半の一部分を除いて、食べつくされたに近い状態と なっている。 オニヒトデは、調査範囲内では1個体しか見つからず、 一昨年の7個体より減少しているが、 さらに浅い海域に10個体程度見られ、浅い方に移動していって いるとみられる。 大きさはいずれも、25~30cm大であった。 増加していた海藻は、主にヒロメであった。 海藻増加の要因としては、HCの減少によって繁殖可能な場所が増えたことの他に、 一昨年は調査を秋に行ったが、今年は春に行ったことも 影響していると思われる。 海藻の上には、シルトの堆積が多少みられるが、 岩の上にはシルトはほとんどみられず、岩の上の砂が若干多いように見える。 魚類・無脊椎動物では、海藻が多い割には、ガンガゼ類が1個体のみ (一昨年は10個体)と少なかった他は、大きな変化は見られなかった。 【調査ラインM】 昨年は調査が行えなかったため、2年ぶりの調査であった。 HCの割合は、一昨年の 5%からさらに減少し、1%であった。 一方、NIAが、一昨年の 9.4%から大幅に増加し、57%であった。 HCの減少は、主にオニヒトデによる食害とみられ、 ほぼオニヒトデに食べつくされた感じである。 すでにこの周辺には、オニヒトデも見られない。 時期の問題もあるかもしれないが、海藻多い。 増加していた海藻は、主にヒロメであった。 海藻増加の要因としては、HCの減少によって繁殖可能な場所が増えたことの他に、 一昨年は調査を秋に行ったが、今年は春に行ったことも 影響していると思われる。 海藻の上には、シルトの堆積が多少みられるが、 岩の上にはシルトはほとんどみられず、岩の上の砂が若干多いように見える。 魚類、無脊椎動物については、オニヒトデが見られなくなったことの他は、 大きな変化は見られない。

 


 


第9回 沖ノ島(ニシザキサンゴ) リーフチェック報告

第9回 沖ノ島(ニシザキサンゴ) リーフチェック報告

リーフチェック田辺2011 TSコメント

[-5m]
-5mの調査ラインは、田辺湾の中ほどにある島から続く斜面の、
傾斜がゆるくなっている部分の上で、テーブル状のエンタクミドリイシ、被覆状のニホンミドリイシが優占している場所に設置されている。

HCの割合は、昨年の70.6%から、52.5%に大幅に下落している。
これは、9月にごく近くを通過した、台風12号 “TALAS” および台風15号 “ROKE”の影響と思われる。
2度の台風により、テーブル状のサンゴが根こそぎ持ち去られたようで、サンゴがなくなり、岩盤が露出している所がめだち、大きく景観が変わってし まっていた。
また、テーブル状のエンタクミドリイシで、部分的な死亡が多く見られたが、サンゴ食巻貝による食害と思われる。
昨年の冬期に、水温11℃の冷水塊が長期間留まっていたために、
サンゴ食巻貝が大分減ったとのことではあるが、まだ影響が大きいようであり、今後も注意が必要である。
HCの割合の低下には、冬場の低水温の影響もあったかもしれない。

テーブル状サンゴ、被覆状サンゴともに、粘液をさかんに出しているコロニーがたくさん見られた。
9月の台風による大雨により、田辺湾に注ぎ込む河川の上流域で、
大規模な土砂崩れが発生したため、大量の泥が海に流れ出しており、台風から2ヶ月経過した調査時には、見た目では、生きたサンゴの上にシルトの堆積があるようには見えなかったが、シルトの影響があるかもしれない。
実際、調査地の沖側の水深15m付近の海底に堆積しているサンゴの破片の上には、シルトの堆積が見られる。
今後も長期にわたって雨が降った際に泥の流出が続く可能性があり、継続的な状況の監視が必要であると思われる。

魚類・無脊椎動物では、例年実施している春の時期に低気圧が来て開催できず、秋に調査を実施した影響で、小さなチョウチョウウオ類が多く見られた。
また、イサキの群れが付近を回遊していたため、これまでに見られない数が観測された。

[-10m]
-10mの調査ラインは、-5mの調査ラインに平行した、斜面の中ほどに設置されており、-15m付近からは砂地となっている。
この付近では、ニホンミドリイシはあまり多くなく、エンタクミドリイシの他、キクメイシなどいろいろな種類の被覆状、塊状のサンゴが見られる。
HCの割合は、昨年の43.1%から35.6%に下落しているが、-5mよりは下落幅が小さかったのは、被覆状・塊状のサンゴが多いため、-5mほど台風の影響を受けなかったためと思われる。
調査ラインのすぐ沖側には、破片化したサンゴが多数沈んでおり、台風によって破壊されたサンゴであると思われる。

-5mと同様に、部分的に死亡しているサンゴや、粘液を多く出しているサンゴも多く見られた。
魚類・無脊椎動物については、ガンガゼ類が昨年より大幅に減少(75->15)した以外は、例年と大きな違いは見られなかった。
チョウチョウウオ類が-5mのように多くなかったのは、サンゴの群体形状の違いで小さなチョウチョウウオ類が隠れられるような場所が
多くないためと思われる。


参加者の感想
南部 西崎サンゴのリーフチェックに参加して Matsushita

 西崎サンゴはサンゴの北端に位置するなかで大きな群生であることは聞いていたが、こんなに大きな群生であるとは知らなかった。串本に負けない群生だった。初めての参加で魚類調査班のクロホシイシモチ、ソラスズメダイやイサキなど担当になり、これらは非常に個体数が多く大変やり甲斐があった。目を白黒させながら数えました! これでイサキが回ってきたら嬉しい悲鳴になっていたのではと思います。
 数百匹を数えるのは大変。群れは移動するし、サンゴの下に隠れているしで数えることに集中して、他の生物やサンゴをじっくり観察する暇が無いほど忙しく、少し残念でした? 
 終了後、科学者さんによる調査結果の総評を聞いて、継続的なデータは必要とするが環境は急速にどんどん悪い方向に向かってるんだろうなと思ってしまった。損傷を受けているサンゴが全体の1/3にも登っていることや、フクロノリが増えていることなどを教えてくださった。また着実に温帯域が魚類の分布が亜熱帯科しつつあることなどを聞いて、これが人間の愚かな行動によるところの原因でなっているんだろうなあ・・・と、アルコールが回りつつある頭で残念な気持ちになってしまいました。

 全体を通じて感じたことは、リーフチェックは気さく楽しいダイビングの一つだなと思った。堅苦しく考える必要は全くなく、FUNダイブとして機会があれば皆さんも体験して見てください。今までとは違ったダイビングの楽しさ、新しい発見や人間と自然の関わり方を考える良い機会になると思います。また次回も時間と機会があれば参加したいと思います。

参加者の感想 スタッフAさん
 始めは調査と言う事で、難しいそうなイメージがあったけど、やってみれば気軽に簡単にできました。遊びのダイビングだけではなく、年に1回でもこのような事に参加する事も良いのではないでしょうか?他人がやるのではなく、個人個人が考えて行動する事が大切だと改めて強く思いました。参加して頂いた方からも、こういったダイビングもおもしろい・楽しかったと言う感想が多かったです。大切な資源を守っていく事が、これからのダイビングにも良い影響を与えてくれるのではないかと思います。

 


第1回 南部・田辺エリア(沖ノ島)リーフチェック 2004.05.29-30

 ポイント『ニシザキサンゴ』で始めてRCが実施されます。とてもサンゴのキレイなポイントで、ダイバーにも人気です。このポイントは大切にしていきたいと考え、継続的にモニタリングしていきたいと企画しました。何事も始めの1歩から!ご協力よろしくお願いします。

【参加者の声;もり2】
「なにぃ!南部で初めてぇ?!」。初物好きのおいやんは「初めて」のキーワードにコロリとやられ、3月から月一でリーフチェック(RC)に向けて勉強会 に参加。回を重ねるたびに「いや~、こんなんホンマにできるんやろかぁ~しんじられへ~ん」って不安いっぱいで本番を迎えました。ですが実際やってみる と。。。
自分の分担は数種類にしぼられ集中して調査できたので案外こなせたし(調査対象についてもよく勉強できたよ)、すきまを覗き込んでくまなく「探す」こと に集中していたので、いつもよりいろんなものを(自分で)見つけられて、「おもしろい!!」、こんなんもありやなぁ~って思いました。この調査データ は、サンゴを囲む生態系がどうなってきているのかを経年を追って把握するため、またその結果によっては行政に環境改善をもとめていくための基礎データと してもつかっていくということです。
今回調査の合間にニシザキサンゴをみて再認識!「このすばらしいサンゴは我々の手で守らにゃアカン!!」って。サンゴ&スズメダイ系乱舞の風景が大好きなおいやんとしては、ダイビングを末永く楽しんでいくための重要な一つの活動としてこれからも参加していきたいです。今回参加されなかった人も次回はどんどん参加してほしいと思います。やっぱ何事も経験しないと意識はあがりませんから。。。みんなで「コーラルコンシャス」なダイバーになろう!!(あれっ???なんかこのフレーズどっかで聞いたな。。。ぱくり??)

【参加者の声;やまちゃん】
リーフチェックお疲れ様でした。今回南部初という事でしたが、人数も結構集まって大々的に活動できた事に達成感と大きな意味があったのではないでしょうか!作業自体も簡単で中性浮力をそこそこ出来れば、誰でも参加出来るイベントだと思います。来年も5月末あたりにするという事なので、珊瑚や環境問題等に関心があればみなさん是非参加してもらい、貝駆除も含めてこれから、どうすれば今の海を守れるかを考えてもらえれば幸いかなと思います。
本当にありがとうございました(@^∀^@)

★今回の調査は大変有意義なものになりました。 RC参加の皆さん  本当にお疲れ様でした。
29日はFUNダイブ+以前に南部鹿島ビーチに移植したサンゴの調査ダイブ、30日のRCの2日間合計で312分潜りました。充分な潜水時間(笑う)でした。来年も宜しくお願い致します。
●もし、秋の時期にRCを実施できれば、タカサゴやら南方系のチョウチョウウオがたくさん見ることができますし季節による生物量の確認もできると思います。今年は早くもノコギリダイ5固体、浅瀬には小ぶりのタカサゴも確認できました。
●ショックなことは30cmクラスのオニヒトデを発見したことです。すぐに水中で駆除しましたが、充分に産卵できるサイズですし今後が心配です。 串本にも今年浅瀬に現れたそうです。 すさみには以前から1ダイブに1回は確認できるほど生息しています。なぜ紀伊半島の中間地点の「すさみ」に生息しているかは疑問となるところですが。 白浜沖では今年に入って10cm程度のオニヒトデが、沢山漁師の網にかかるそうです。どれくらい沢山かはわかりません。 
●ニシザキサンゴは沖縄に例えるならば、日本北端の石西礁湖でしょうか。今回潜ったところの近辺にも沢山のサンゴが群生しております。ダイバーが殆ど入っていない所もいっぱいあると漁師さんにも聞いていますし調査すれば、まだまだ多くの群生地を発見できると思います。
●この地域を大切に守って、保全していくことが、我々ダイバーにしかできない活動と思っております。 今後も皆さんの協力のもと、しっかりとデータを蓄積するとともに、このすばらしい北端のサンゴ群落を保全していきます。 
●サンゴ食巻貝駆除やオニヒトデ駆除、そして、例えば、「鹿島ビーチにサンゴを再生」を、まさに人海戦術で短期間(1日~2日)に再生することができればと考えております。 サンゴ移植については様々な見解があり意見が分かれるところではありますが、実現は充分可能です。 白浜にも移植しましたが条件的にも悪かったにも関わらずしっかりと付いています。 
●早急に実施すべきことは、サンゴ生息域を特定することと思います。 生息域の水中地図を完成させ、範囲を明確にする。
●次に、サンゴ食巻貝駆除やオニヒトデ駆除を実施しつつ定点観察、さらにRCも加えてサンゴ群落の環境をモニタリングしていくことができればと考えています。皆様のご協力宜しくお願い致します。nakaya

 


2004年3月6,7日:石垣島リーフチェック参加しました!

 調査というとなんだか難しそうだけど、一般ダイバーが気軽に参加できるような方法になっていました!

難しく考えず、まずは参加することが大切!と感じました。年に何回かは、こういったダイビングをすることも良いのではないでしょうか?いつも楽しませてくれる海に感謝の気持ちを込めていかがでしょうか。普段と違った潜り方をして楽しかったという感想が多かったです。その後のファンダイブにも良い影響を与えてくれそうです。